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実績

村田製作所(6981)を約6倍で売った理由|高配当株投資家が「超優良株」を手放すとき

この記事でわかること

  • 取得単価¥2,090の村田製作所(6981)を¥12,570で売却した実録
  • 業績も評判も良い「超優良株」を、それでも売った理由
  • 「良い会社」と「自分のポートフォリオに合う株」は別、という話
  • 売却資金¥125万をどこへ動かしたか

ねぇねぇ、聞いてほしいんです。約6倍になった株を売りました。

2026年6月22日の朝9時6分、村田製作所(6981)100株が¥12,570で約定。取得単価は¥2,090なので、確定した利益は概算で+¥1,048,000。1銘柄で100万円超えは、私の投資歴でもそう何度もあることじゃないです。

でも今日書きたいのは「勝った自慢」じゃなくて、なぜ売ったのかのほうです。だって村田製作所、めちゃくちゃ良い会社なんですよ。良い会社なのに売る。ここに高配当株投資の考えどころが詰まっていると思うので、全部書きます。

村田製作所(6981)とはどんな会社か

項目 内容
市場 東証プライム
業種 電子部品
中核事業 積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界トップクラス
特徴 スマホ・車載・AIサーバーなど電子機器に欠かせない部品を供給

スマホの中身を開けると村田の部品がぎっしり入っている、と言われるような会社です。技術力・シェア・財務、どれをとっても文句のつけようがない。だからこそ株価も上がり続けて、私の取得単価¥2,090から6倍まで来ました。

それでも売った理由:配当株としての「役割」が終わっていた

売却を判断したときの数字がこちらです。

指標 売却判断時の水準 私の高配当株の目安
配当利回り 約0.6% 3%以上
PER 約92倍 15倍前後まで
PBR 約7.9倍 1〜2倍程度

利回り0.6%・PER92倍。これはもう「高配当株」ではなく、完全に「グロース株」の数字です。

誤解しないでほしいのは、この数字は村田が悪くなった証拠ではないということ。むしろ逆で、市場からの期待が高まりすぎた結果です。株価が業績よりずっと速く走ったので、配当利回りは薄まり、PERは膨らんだ。

私のポートフォリオは「配当をもらいながら長く持つ」ことが軸です。その軸で見ると、いまの村田は役割が変わってしまった。「悪くなったから売る」ではなく「良くなりすぎて、私の戦略の枠から出て行ったから売る」。今回はそういう売却でした。

「良い会社」と「自分に合う株」は別物

これ、JTの記事でも書いた私の持論なんですが、良い会社かどうかと、いま自分が持つべき株かどうかは、別の問題なんですよね。

  • 村田製作所は文句なしに良い会社
  • でも利回り0.6%の株を持ち続けるのは、高配当戦略の私には合わない
  • グロース投資家にとっては、今の村田こそ「持つべき株」かもしれない

同じ株でも、投資家の戦略によって答えが変わる。だから「村田を売った」というのは村田への評価ではなくて、「私の戦略ではここまで」という線引きの話です。

指値の実録——¥12,000で発注、寄り付き¥12,570で約定

6月19日、SBI証券で現物売の指値注文(注文番号523)を発注しました。指値は¥12,000。

そして6月22日の朝9時6分、¥12,570で100株約定。指値より¥570高く売れた形です。売り指値は「この価格以上なら売る」という注文なので、寄り付きが指値を上回ると、その寄り付き価格で約定します。狙ったわけではなく相場がくれたおまけですが、ちょっと嬉しかったです。

項目 内容
保有株数 100株(取得単価¥2,090)
売り指値発注 2026年6月19日 ¥12,000(注文523)
約定 2026年6月22日 9:06 @¥12,570
売却総額 ¥1,257,000
取得総額 ¥209,000
確定損益 +¥1,048,000(概算・約+501%)
口座 SBI証券 特定口座

売却資金¥125万はどこへ動かしたか

利益確定したお金を現金のまま寝かせておくのは、私の性格的に落ち着かないので(笑)、順次「配当をくれる株」へ乗り換えています。

  • 東京海上HD(8766):6月24日に100株@¥7,000で約定済み。3メガ損保・7期連続増配見込み
  • デンソー(6902):7月1日に100株@¥1,850で約定済み。スクリーニング上位の常連
  • KDDI(9433)・アイカ工業(4206):指値発注中(この記事の執筆時点では未約定)

利回り0.6%の1銘柄を、利回り3〜4%台の複数銘柄に分散して置き換えるイメージです。受け取る配当は増えて、1銘柄への集中も減る。私の戦略では、こちらのほうが夜ぐっすり眠れます。

税金の話も正直に

+¥104.8万の利益には、特定口座なので約20%の税金がかかります。ここは受け入れるしかない部分ですが、年末に向けて含み損銘柄の「損出し」で課税対象を圧縮する計画も立てています。利益が出た年こそ、損出しの出番なんですよね。この実録はまた別の記事で書く予定です。

いま、この判断をどう見ているか

正直に言うと、村田の成長期待は今も続いていると思っています。AIサーバーや車載向けの部品需要を考えれば、会社の先行きを悲観して売ったわけではまったくありません。

ただ、それとは別に、相場全体に割高感が強まっていたこと。そして今の相場が、日経平均が数千円単位で上下するジェットコースターのようなボラティリティの中にあること。この2つが引っかかっていました。

利回り0.6%まで育った1銘柄に¥125万を乗せたまま、この乱高下に付き合い続けるのか。それとも一度降りて、資金の置き場所を再検討するのか。今回は集中させたままにする前に、再検討を優先しました。攻めの利確というより、慎重さを選んだ判断です。

結果がどう転ぶかはわかりません。でも「わからない時ほど、自分の戦略の軸に資金を戻す」——それが私なりの割高相場の乗り方です。

優良株を手放す基準を決めていた

実はこの売却、思いつきではありません。6月19日の時点で「売り指値運用方針」を決めていて、その中で村田製作所は”最優先”に指定していました。理由は明快で、取得単価¥2,090に対して当時の利回りが0.6%・PER約92倍・PBR約7.9倍——高配当株というより完全に「グロース株」の水準まで買われていたからです。

中外製薬(4519)も同じ構造の候補として次点に控えていましたが、こちらは急がず様子見にしています。「株価が上がったら売る」のではなく、「配当株としての条件を外れたら売る」というルールに従った結果の売却でした。

まとめ

  • 村田製作所(6981)100株を¥12,570で売却・確定益は概算+¥1,048,000(約+501%)
  • 売った理由は「悪くなったから」ではなく、利回り0.6%・PER92倍で高配当戦略の枠から出たから
  • 成長期待は継続でも、割高感とジェットコースター相場の中では「集中の再検討」を優先
  • 「良い会社」と「自分の戦略に合う株」は別物
  • 売却資金は東京海上HD・デンソーなど高配当銘柄へ順次再投資
  • 利益確定した年は、年末の損出しとセットで考える

6倍になるまで持てたのは、正直、実力よりも「配当をもらいながらのんびり持つ」戦略が結果的に長期保有につながったおかげだと思っています。売った今も村田は良い会社です。ただ、私のポートフォリオでの役割は、次の銘柄たちにバトンタッチしました。

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。