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日本株の銘柄図鑑

サンドラッグ(9989)【日本株の銘柄図鑑】何で稼いでいる会社?

📋 この記事でわかること

  • サンドラッグ(9989)が何を売って、どうやって稼いでいる会社なのか
  • 強み・弱点、景気への強さ、配当の安心感
  • 10年・20年と持つ意味がある会社かどうか
  • 私がいくらで買い、いまどう見ているか(実取引記録)

「株の銘柄図鑑」シリーズです。PERや配当利回りといった数字を並べるだけの紹介ではなく、「この会社はいったい何をして稼いでいるのか」を中心に、会社そのものを理解するための記事にしています。

証券コード9989、東証プライム、小売業セクター。全市場スクリーニングで発掘し、2026年8月に新規で保有した銘柄です。ひとつずつ掘っていきます。

なぜ3,666円で買ったのか

2026年8月5日、私はサンドラッグを100株、単価3,666円で買いました。投資額は約36万7千円。SBI証券の特定口座です。

「この日に買おう」と決めて買ったわけではありません。少し前から3,667円で買い注文を置きっぱなしにしていて、8月頭の株安局面で株価がそこまで下りてきて、自動的に約定した——という買い方です。狙って当てたというより、張っておいた網に入ってきた感覚に近いです。

そもそも、なぜこの価格で網を張っていたのか。理由は3つあります。

  • 25期連続増配という実績。この「銘柄図鑑」で扱ってきた会社の中でも、増配を続けてきた年数では屈指です
  • 私の全市場スクリーニングで、高配当・財務・割安の総合スコアが数週間ずっと上位だった(当時2位、その後1位に浮上)
  • 医薬品・日用品という生活必需品が中心で、景気が悪くなっても売上が大きくは崩れにくい

派手に儲かる株ではありません。でも「配当をじわじわ増やしながら、下げ相場でも大きくは動じない」——ポートフォリオの土台に置く一枠として選びました。

私はいま、この会社をこう見ている

サンドラッグは爆発的な成長株ではありませんが、生活に密着した需要を背景に、利益と配当をじわじわ伸ばしていく銘柄だと見ています。地味ですが、長期で伴走できる安定感が魅力です。

直近の2026年3月期は、売上高8,425億円・営業利益468億円・純利益314億円と、いずれも過去最高を更新しました。四季報は「人件費増をこなして最高純益」「店舗純増80(前期52)」と、出店ペースを上げながら最高益を出した点を評価しています。翌期以降も増収増益の計画で、2031年3月期に売上高1兆2,500億円という中期目標を掲げています。

ひとつ、頭の片隅に置いていること。

サンドラッグはM&Aや資本提携に前向きな会社です。2024年には関西地盤のドラッグストア「キリン堂ホールディングス」に出資し、持分法適用会社としました(連結子会社化ではありません)。キリン堂への商品供給で売上を上乗せする、といった連携も進めています。

規模を広げる動きは成長の材料になりますが、組んだ相手の事業が思ったほど利益を生まなければ、逆に足を引っ張る要因にもなります。増配実績の裏で、拡大のコストがどう効いてくるかは見ておきたいところです。

とはいえ、いま保有をやめる理由は見当たりません。取得原価3,666円に対する配当利回り(YOC)は、増配が続けば自然に上がっていきます。株価の上下より、その積み上がりを取りにいく銘柄です。

一言で言うと、どんな会社?

駅前や住宅街でよく見かける、ドラッグストア・ディスカウントストアの大手チェーンです。

何を売っていて、誰がお客さんなのか

売っているのは医薬品(市販薬・調剤)、化粧品、日用品、食品など。業態は大きく2つに分かれていて、都市部の駅前・住宅街に展開する「ドラッグストア」と、郊外を中心により安さを打ち出す「ディスカウントストア」を併せ持っています。2026年3月期の実績では、ドラッグストアが売上の約57%、ディスカウントストアが約43%という構成です。

お客さんは、日々の買い物でドラッグストアを使う地域の生活者です。処方箋を持ってくる人もいれば、シャンプーや洗剤を買いに来る人もいて、「毎日の暮らしに欠かせない店」というポジションを幅広い客層から得ています。

どうやって利益を生み出しているのか

卸売・メーカー(医薬品・日用品等)サンドラッグ(9989)ドラッグストアディスカウントストア地域の生活者(駅前・住宅街の客)

医薬品や日用品を仕入れて、店舗で販売する小売業です。原価率は約74%と高く、営業利益率は5〜6%台という薄利多売の構造ですが、総資産回転率1.83回という高い店舗効率で、この薄い利益率を数量でカバーしています。

サンドラッグ(9989)EPS推移

強みは何か

まず目を引くのが、25期連続増配・配当成長率(5年)13.4%という増配実績です。この「株の銘柄図鑑」シリーズで紹介してきた銘柄の中でも、増配の継続年数という点では屈指の強さです。

財務効率も高く、総資産回転率1.83回は同業他社と比べても高回転型。少ない資産で効率よく売上を積み上げる店舗運営ができている証拠です。株価面でも、現在のPERは自社の過去5年平均より約21%低い水準にあり、直近5年のレンジで見ても割安圏に位置しています。

サンドラッグ(9989)指標サマリー

弱点・リスクは何か

営業利益率は5〜6%台と薄く、原価率約74%という構造上、価格競争の影響を受けやすい面があります。ドラッグストア業界全体が出店競争・価格競争にさらされていて、今後の成長性については指標スコア上も40とやや低めに出ています。

収益性そのものが高い会社ではないため、「稼ぐ力の強さ」よりも「効率よく積み上げる強さ」で評価すべき銘柄だと感じています。個別のリスクとしては、調剤ミスや薬価改定といった調剤特有のリスク、好立地の物件を同業他社と取り合う出店競争、薬剤師・登録販売者の確保という人材面の制約も挙げられます。

同業(食品&医薬品の小売)と比較したSBI証券の企業スコアでは、割安性8.0(業界平均6.4)・安定性7.0(同4.8)が平均を上回る一方、収益性3.0(同4.4)・財務健全性2.0(同4.2)・株価モメンタム2.0(同4.6)は平均以下で、総合スコアは4.0(業界平均4.6)でした。「割安で値動きは穏やかだが、稼ぐ力と財務の厚みは業界平均に届かない」という、この銘柄の性格がそのままスコアに出ています。

景気に強いか、弱いか

医薬品・日用品という生活必需品が中心なので、ディフェンシブ性は高いと考えています。不況になったからといって、シャンプーや常備薬の購入を急にやめる人は多くありません。

配当は安心して持てそうか

25期連続増配、DOE(自己資本配当率)5.5%、配当性向は48〜49%という水準です。予想配当利回りは取得単価ベースで3.6%前後。極端に高いわけではありませんが、「毎年少しずつ増やし続ける」という累進配当らしい安定感がある銘柄だと感じています。

サンドラッグ(9989)配当推移

10年、20年と持つ意味がある会社か

派手な成長株ではありませんが、生活必需品を扱う店舗網と、25期連続増配という実績を見る限り、じっくり積み上げるタイプの銘柄だと感じています。ドラッグストア業界の競争環境は注視が必要ですが、効率的な店舗運営という強みが崩れない限り、長期で持つ意味はありそうです。

自分なら持ち続けられるか

全市場スクリーニングで見つけて2026年8月に新規で買った銘柄なので、まだ持ち歴は浅いです。それでも、25期連続増配という実績と、PERが自社平均より割安な水準にあるというタイミングの良さには納得感があります。派手さはありませんが、駅前でよく見かける店という生活実感と、地道に増配を続けてきた実績が重なって、「沈んでも仕方がない」と思える安心感のある銘柄だと感じています。

参考データ(四季報 2026年6月17日号/株価は取得時2026年8月)

指標 数値
予想配当利回り 3.63%
PER(予) 13.4倍
PBR 1.50倍
ROE 11.3%
DOE(自己資本配当率) 5.5%
連続増配年数 25年
自己資本比率 60.1%

📌 まとめ

  • サンドラッグ(9989)はドラッグストア・ディスカウントストアの2業態を展開する大手小売チェーン
  • 強みは25期連続増配という実績と、総資産回転率1.83回という高い店舗効率
  • 弱点は営業利益率5〜6%台という薄利多売構造と、業界内の価格競争
  • 医薬品・日用品中心でディフェンシブ性が高く、配当は安定して積み上がるタイプ
  • 私は2026年8月に100株を取得。配当を積み上げる土台として長期で持つ方針

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参考にした一次情報

サンドラッグ 投資家情報(IR)
– 東洋経済「会社四季報」2026年6月17日号(9989 サンドラッグ)

【免責事項】
本記事は情報提供・個人の記録を目的としており、特定の銘柄・商品の購入を推奨・勧誘するものではありません。掲載している数値は記事作成時点のものであり、将来にわたって同じ水準が続くことを保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。