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日本株の銘柄図鑑

ファーストリテイリング(9983)【日本株の銘柄図鑑】優良企業なのに手が出ない理由

ファストリ(9983)手が出ない理由|日本株の銘柄図鑑のアイキャッチ

ブログのマスコット(柴犬)

高すぎて手が出なかった株の話です。

📌 この記事でわかること

  • ファーストリテイリングが、ユニクロで何をどこで稼いでいる会社なのか
  • 2026年8月期の決算と、増配(年850円)の中身
  • 私が「欲しいのに手が出ない」理由と、買うならどうなったら考えるか

こんにちは、投資家ケンです。

「日本株の銘柄図鑑」シリーズ。証券コード9983、小売業(ユニクロ・GU)。保有状況:未保有です。

正直に言うと、ファストリは「欲しかったけど、高すぎて手が出なかった株」なんですよね。

理由は3つあります。資金的に余裕がないこと、いまの配当水準ではあまり旨味がないこと、そして株価が割高に感じることです。

決算が出て増配も発表されたので、決算と数字を見ながらあらためて整理してみました。

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私はいま、この会社をこう見ている

私の見方を先に書いておきます。

  • 長期の期待は、まだ強いと思っています。ユニクロは世界中で店舗を増やしている最中で、まだ伸びる余地が大きいと見ています
  • 値がさ株なので、日経平均への影響が大きい銘柄です。そのうえ事業はアパレルなので、半導体の市況に直接は左右されません。AI・半導体の売り買いで日経平均が大きく動く最近の相場では、ここが気になる点です
  • その一方で、アパレルならではの脆さもあると考えています。流行や天候に左右されやすく、在庫も抱える商売です

手が出ない理由は、資金的に余裕がないこと、いまの配当水準ではあまり旨味がないこと、株価が割高に感じることの3つです。私の高配当株の基準(利回り3%)から見ると、利回りは1%台。PERも約40倍で、期待が先に株価へ織り込まれている印象です。「好きな会社」と「いま買う株」は別、というのが正直なところです。

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一言で言うと、どんな会社?

ユニクロとGU(ジーユー)を中心に、衣料品を企画から販売まで自社で手がける会社です。決算は8月。会社の事業は、国内ユニクロ、海外ユニクロ、GU、グローバルブランドの4つに分かれています。

何で稼いでいるか|いまの稼ぎ頭は「海外ユニクロ」

「ユニクロは日本の会社」というイメージが強いですよね。でも、数字を見ると稼ぎの重心はすでに海外にあります。世界展開が進んでいる、ということです。

事業(2026年8月期) 売上収益 前期比 事業利益 前期比
国内ユニクロ 1兆848億円 +5.7% 1,960億円 +8.1%
海外ユニクロ 2兆4,111億円 +26.2% 4,398億円 +44.1%
GU 3,367億円 +1.8% 315億円 +11.0%
グローバルブランド 1,285億円 -2.3% 28億円 +6.8%

出典:ファーストリテイリング「2026年8月期 決算サマリー」(2026年10月8日)。事業利益はIFRSでの会社の表記です。

事業別の事業利益(2026年8月期・億円)海外ユニクロ4,398国内ユニクロ1,960GU315グローバルブランド28

出典:同上の決算サマリーより作成。4事業の事業利益の合計は6,701億円で、連結の事業利益(7,184億円)とは483億円の差があります。決算短信では、連結とセグメント合計の差は「調整額」(主に各報告セグメントに帰属しない収益及び全社費用)等とされています。ただし短信のセグメント開示は営業利益ベースで、事業利益ベースの内訳までは確認できていません。

数字から分かることを整理します。

  • 海外ユニクロは、売上が全体の約61%(2兆4,111億円÷3兆9,633億円)、事業利益も4事業の合計の約66%を占めます
  • 国内ユニクロは、売上+5.7%・事業利益+8.1%と堅調ですが、伸びの勢いは海外のほうが大きいです
  • つまり「国内で安定して稼ぐ土台」の上に、世界展開という成長エンジンが乗っている形です。私の「長期の期待」も、ここに置いています

2026年8月期の決算|増収増益で、配当は年850円に

項目 2026年8月期(実績) 前期比
売上収益 3兆9,633億円 +16.6%
事業利益 7,184億円 +30.4%
親会社の所有者に帰属する当期利益 5,425億円 +25.3%

出典:ファーストリテイリング「2026年8月期 決算サマリー」(2026年10月8日)。

2027年8月期の会社予想は、売上収益4兆4,500億円(+12.3%)、事業利益8,300億円(+15.5%)、当期利益5,600億円(+3.2%)です。

気になったのは、国内ユニクロの事業利益が「前年並み」と予想されていることです(決算サマリーの定性的な見通し。売上総利益率も「若干低下する見込み」とされています)。海外は2桁の増収増益見通しなので、来期も成長を引っ張るのは海外ということになります。

配当は安心して持てそうか

期 中間 期末 年間
2026年8月期(実績) 320円 530円 850円(前期より350円増)
2027年8月期(会社予想) 450円 450円 900円(+50円)

出典:同上。2027年8月期は会社予想で、確定ではありません。

増配ペースは力強いです。ただ、配当「額」が大きく増えても、株価が高いので利回りは低めです。

  • 株価:73,790円(2026年10月13日終値・Yahoo!ファイナンス)
  • 予想配当900円に対する利回り:約1.22%(同サイトの表示。900円÷73,790円でも同じ)
  • PER(会社予想)約40倍、PBR(実績)約8.0倍(同サイトの表示。決算短信の予想EPS1,825.06円・1株当たり親会社所有者帰属持分9,274.27円から計算しても一致)
  • 配当性向(連結):2026年8月期 48.1%、2027年8月期の予想 49.3%(決算短信)

3%を基準にしている私の高配当株とは、性格がまったく違います。配当を目的に買う株ではなく、「成長に期待して持つ株」だと思っています。

最低投資額は約738万円|余裕がないうえに、配当にも旨味がない

売買単位は100株なので、最低でも 73,790円×100株=約738万円(2026年10月13日終値ベース)が必要です。

この金額は、1銘柄としてはかなり大きいです。1銘柄にこれだけ置く資金的な余裕は、いまの私にはありません。無理に置けば、分散のバランスも崩れます。

そのうえ、738万円を置いた見返りの配当が、あまり大きくないんですよね。

試算(約738万円で100株) 年間の配当(税引前)
ファストリ(2027年8月期予想900円×100株) 9万円(利回り約1.22%)
同じ金額を利回り3%の株に置いた場合 約22.1万円

試算:900円×100株、7,379,000円×3%(私による概算・端数は丸め)。配当予想は会社予想で確定ではありません。

同じ738万円を置いても、配当で受け取れる金額に、およそ2倍以上の差が出ます。配当を軸にしている私には、ここが大きいんですよね。

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日経平均との関係|「値がさ株」ならではの動き

日経平均は、時価総額ではなく株価をもとに計算する指数です。そのため、株価の高いファストリは、1社の値動きで指数が数百円動くことがあります。

面白いのは、ファストリの事業は衣料品で、半導体の市況に直接は左右されないことです。半導体が売られる日は日経平均が大きく動きがちですが、ファストリは別の理由で動きます。

ただ、指数全体の売り買いに引っ張られる日もあるので、「日経平均と無関係に動く株」とは言い切れないと私は見ています(これは私の見方で、データでの検証はしていません)。

弱点・リスクは何か

  • アパレル特有の脆さ:流行、天候、在庫。売れ筋を外したときの影響は小さくないと考えています
  • 国内の伸びしろ:国内ユニクロは事業利益が前年並みの予想です。国内での大きな成長は見込みにくく、世界展開がうまくいくかどうかが鍵になります
  • 海外への依存度:成長が海外に偏っているので、海外の景気や為替の影響を受けやすくなります(影響の大きさは今回確認できていません)
  • 株価の水準:PERが約40倍と高く、期待が先に織り込まれている面があります

自分なら、今、持てるか

結論は「いまは持たない。でも、ずっと気になっている」です。

  • 会社の力は申し分なく、長期の期待もまだ強いと思っています
  • 1銘柄に約738万円を置く資金的な余裕は、いまの私にはありません
  • そのうえ、いまの配当水準(利回り約1.22%)では、あまり旨味がない
  • さらに、PER約40倍という数字を見ると、期待が先に織り込まれていて割高に感じる。私の高配当株の基準とは違う世界です

どうなったら買うか。ファーストリテイリングは、日本を代表する素晴らしい企業だと思っています。ただ、どれほど良い企業でも、株価が割高であれば手は出しません。

今後、企業の成長力や競争力が維持されたまま、株価が自分の納得できる水準まで下がれば、購入を検討したいと思います。ただし、株価が下がったというだけでは買いません。「値下がり」ではなく、企業価値に対して割安になったかどうかで判断します。

具体的な購入価格は、今のところ決めていません。

次の決算で確認したい点

2027年8月期の第1四半期(2026年9〜11月期)で、海外の伸びが続いているか、国内ユニクロの利益が予想どおり「前年並み」にとどまるかを見たいと思います。

📌 まとめ

  • ファストリは、売上の約6割・利益の大半を海外ユニクロが占める会社。国内は堅調だが、成長エンジンは海外
  • 2026年8月期は増収増益で、年間配当は850円(+350円)。2027年8月期は900円の予想
  • 株価73,790円(2026/10/13)、利回り約1.22%、PER約40倍。最低投資額は約738万円
  • 値がさ株で日経平均への影響が大きい。事業は半導体市況に直接は左右されないが、アパレル特有の脆さもある
  • 私は未保有。会社には期待しているけれど、資金的に余裕がなく、いまの配当水準では旨味も薄く、株価も割高に感じるので、手が出ない

ブログ案内役のコンシェルジュ

買えなかった株の話は、ほかにも書いています
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参考にした情報

  • ファーストリテイリング 2026年8月期 決算サマリー(2026年10月8日・ファーストリテイリングIR)
  • ファーストリテイリング 2026年8月期 決算短信(ファーストリテイリングIR)
  • Yahoo!ファイナンス(ファーストリテイリング、2026年10月13日時点の株価・単元株数・PER・PBR・配当利回り)

情報の確認日:2026年10月14日(株価基準日10月13日)。業績・株価は変動します。2027年8月期は会社予想です。

【免責事項】本記事は保有・購入を前提としない企業研究の記録であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は最新の一次情報をご自身で確認のうえ行ってください。