📋 この記事でわかること
- 2026年9月29日の権利落ちで、株価が実際にどれだけ動いたか(5つの数字)
- 「権利落ちで下がった分」と「それを超えて下がった分」の見分け方
- 権利落ち後に利回りが上がって見えても、買い急がない理由
- 権利落ち後、私が買い急がずにやったこと(記録で確認できた範囲)
こんにちは、投資家ケンです。
9月末に権利が確定すると、翌営業日に株価がストンと下がる株があります。
そして毎回、同じ気持ちが出てきます。
「配当をもらえなかった分、安くなったなら、今が買い時なのでは?」🐕
今回の権利落ち日(2026年9月29日)に、私が実際に何を見て、何をして、何をしなかったか。
記録に残っている範囲で書いてみます。
先に結論
権利落ち後に買うべきかどうかは、「下がった理由」で決まると考えています。
- 配当ぶんだけ下がった → 配当として会社から現金が出ていくぶん、株価が下がるのは自然な動き。事業内容や収益力が直ちに悪化したわけではない。ただし「安くなった」わけでもない
- 配当ぶんより多く下がった → 会社固有の材料のほか、市場全体の下落や需給の影響もあり得る。理由が分かるまで、買い増しや新規購入を急がない
- どちらの場合も、「利回りが上がって見えるから」だけでは買わない
これが、私が今回、権利落ち後に買い急がなかった理由です。
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2026年9月29日、5つの数字を並べてみた
権利付き最終売買日の翌営業日、9月29日の終値を、前営業日(9月28日)と並べました。
右端は、この9月に権利が落ちた1株あたりの中間配当(2027年3月期の予想)です。
| 銘柄 | 9/28終値 | 9/29終値 | 下落幅 | 9月権利の中間配当(予想) |
|---|---|---|---|---|
| サンドラッグ(9989) | 3,633円 | 3,546円 | −87円(−2.4%) | 66円 |
| KDDI(9433) | 2,981.5円 | 2,923.5円 | −58円(−1.9%) | 42円 |
| リンナイ(5947) | 3,437円 | 3,388円 | −49円(−1.4%) | 53円 |
| 大林組(1802) | 3,056円 | 2,952.5円 | −103.5円(−3.4%) | 47円 |
| (参考)日経平均 | 65,877.6円 | 65,481.3円 | −0.6% | ― |
※終値は市場データです。配当額は各社が公表した2027年3月期の中間配当予想の数字を参照しており、確定額ではありません。大林組は第1四半期決算短信(2026年8月7日)で47円の予想が維持されていることを確認しました。KDDI・リンナイ・サンドラッグは各社公表の配当予想を参照しています。年間配当予想とは別の数字です(2026年10月10日時点)。
見て思ったことが2つあります。
1つ目。リンナイは、下落幅(49円)がほぼ配当(53円)と同じでした。
これは「配当をもらう権利がなくなった分だけ、値段が下がった」という、いちばん素直な動きです。
2つ目。大林組は、配当(47円)の倍以上、103.5円下がっています。
日経平均も同じ日に0.6%下がっているので、市場全体の弱さも混ざっています。でも、それだけで説明できる大きさなのか。ここは、数字だけでは分かりません。
大林組は私は保有していなくて、2,800円で指値を入れている銘柄です(10月19日追記:この指値は10月15日に約定しました。記録はこちら)。
9月29日から10月8日まで、終値は2,848円まで下がりました。正直に言うと、この下げの理由は、この記事を書いている時点で私は確認できていません。確認できていないうちは、新規購入も、指値の引き上げもしない。それが私のやり方です。
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「権利落ちの下げ」と「それ以上の下げ」は、分けて見ます
同じ「株価が下がった」でも、中身は分けて考えられます。
| 権利落ちの下げ | 配当ぶんを超えた下げ | |
|---|---|---|
| 下がる額 | 配当額に近い | 配当額を超えることがある |
| きっかけ | カレンダー(毎年同じ時期) | 決算・業績修正・不祥事などの開示のほか、市場全体の下落や需給 |
| 会社の事業・収益力 | 直ちには悪化しない(配当で現金が出ていくぶん、株価は下がる) | 変わった可能性もあるが、下げ幅だけでは判断できない |
| 私が先にやること | 何もしない(指値は据え置き) | 会社の開示を読み、市場全体の動きも見る |
配当ぶんを大きく超えた下げの、極端な例がニデック(6594)です。
2026年10月1日、ニデックは前日終値2,355円から、一時1,888円(−19.8%)まで下がりました。終値は2,100円(−10.83%)です。
これは権利落ちではなく、決算と監査をめぐる開示が原因の下げでした。
先に言っておくと、私はこの株を2025年10月27日に手放しています。この日の下落とは関係のない売却です。
手放した理由は、別の記事に書きました。→ ニデック(6594)を手放した理由|数字が信じられなくなった、1か月半の話
配当ぶんの下げは、毎年ほぼ同じ形で来ます。
配当ぶんを超える下げは、何かが起きたサインかもしれません。ただし、それが会社固有の悪材料なのか、市場全体や需給なのかは、下げ幅だけでは分かりません。だから私は、まず開示を読み、同じ日の日経平均も見ます。
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権利落ち後は、利回りが「上がって見える」だけ
ここが、いちばん引っかかりやすいところだと思います。
サンドラッグの年間配当予想は132円です。
- 9月28日の終値3,633円なら、利回りは 約3.63%
- 9月29日の終値3,546円なら、利回りは 約3.72%
株価が下がったので、利回りは0.09ポイント上がりました。
でも、サンドラッグの事業内容や収益力が、前日から変わったわけではありません。分母(株価)が小さくなっただけです。
もっと言うと、権利落ち直後は、これからもらえる配当が半年分遠のいた状態でもあります。
「利回りが上がったから買い増す」は、数字の見かけに反応しているだけで、会社を見ているわけではない。私はそう考えています。
この考え方は、以前書いた記事とつながっています。
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私がこの日にやったこと(記録で確認できた範囲)
ここからは、私の注文の記録から書きます。
- 9月29日:期限が切れた買い指値11本を、すべて同じ価格のまま出し直しました(同値ロール)。価格は1円も上げていません。
出し直しが9月29日になったのは、権利付き最終売買日をまたぐ期限が設定できなかったからです。詳しくは → 指値の期限を延ばせない?「WECEY00040」の理由と、同値で出し直す方法 - 9月30日:すでに100株持っているサンドラッグ(取得単価3,666円)に、3,300円・100株の指値を新しく入れました。この日のサンドラッグの終値は3,577円です。
- 株の買い付けは、していません。9月29日以降、10月9日までに約定した買い注文は、私の記録上ありませんでした。
サンドラッグの3,300円は、約定したときの利回りが約4.0%になる価格です。権利落ちで株価が動いても、この価格は動かしていません。
指値を置く考え方は、こちらに詳しく書きました。→ 「株価が下がった。だから買い増す」とは、ならない|下落の日にやること・やらないこと
ちなみに、この3,300円は、10月9日の終値3,530円とは、まだ約6.5%離れています。10月9日時点では、約定していません。
🐕 下がったからといって、すぐには買わない
株価が下がれば、買いたくなる気持ちはあります。
でも、下がった理由が分からないまま買い増すのは違うと思っています。
私は基本的に長期保有です。できれば安く買いたいし、良い会社なら300株くらいは持ちたい。
だからこそ、焦って買う必要もないんですよね。
指値を入れて、約定しなければそれでもいい。機会を逃したと思うこともありますが、無理に追いかけないようにしています。
買わなかったことも、私の投資判断の一つです。
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権利落ち後に買うか、迷ったときの3つの確認
最後に、私が確認している順番を置いておきます。
- 下げ幅は、配当額と比べてどうか(配当ぶんなら、事業内容や収益力が直ちに悪化したわけではない)
- 配当ぶんを超えていたら、会社の開示を読み、市場全体の動きも見る(決算・業績修正・特別な発表の有無、同じ日の日経平均)
- それでも買うなら、「権利落ち後だから」ではなく、自分の基準に合う価格か
3番目で、答えが「いいえ」なら、その日は買いません。
権利落ちは、来年も再来年も、同じ時期に来ます。逃げません。
9月に権利が落ちた配当が、私の年間でどれくらいの位置にあるかは、こちらにまとめています。→ 10月は、私の配当がいちばん静かな月でした|権利確定月ごとに並べてみた
📌 まとめ
- 2026年9月29日の権利落ちで、5つの数字のうち、下落幅が配当額に近かったのはリンナイ(−49円・配当53円)
- 大林組は配当(47円)の倍以上(−103.5円)下がった。理由が確認できるまで、新規購入を急がない
- 権利落ち後の利回り上昇は、分母(株価)が小さくなっただけ。事業内容や収益力が変わったわけではない
- 私は権利落ち後に買い急がず、サンドラッグに3,300円の指値を置いた。置く場所は、権利落ちでは動かさない

