この記事でわかること
- 不確実性が増している今、投資家に「待つ」時間が増えている理由
- ボラティリティ(値動きの荒さ)は、チャンスと落とし穴が背中合わせだということ
- 投資には、その人の生き方や「癖」が出るという話
- 私が銘柄を買う前に置いている「3段階のハードル」と、それでも最後は早めに決断する理由
- 十分に調べたうえでの失敗は、次につながる「必要経費」になりうるという考え方
最近、経済のまわりがどんどん読みにくくなっている気がするんですよね。アメリカにどこまでついていけばいいのか、世界のパワーバランスはどっちに動くのか、そのうえ地球規模の異常気象まで来て、「これは織り込みようがないな…」という材料が増えている感じです。
で、先が読めないと、投資家としては勝手に「待ち」に入ってしまう。買いたい気持ちはあるのに、指が止まる。そういう場面がこのところ多いです。今日は、その「待つ」と、その裏側にある「決める」について、思っていることを整理してみます。
先が読めないほど、「待つ」が増える
不確実性が高いというのは、要するに「どっちに転ぶか分からない」ということです。上に行くシナリオも下に行くシナリオも両方それらしく見えるので、結論を出せない。出せないから、動けない。
これ自体は悪いことじゃないと思っています。分からないときに無理やり動くほうがこわい。ただ、待ってばかりだと、それはそれで「買わなかったことによる機会損失」が積み上がっていくんですよね。ここのバランスがずっと悩ましい。
ボラティリティは、チャンスと落とし穴がセット
値動きが荒いということは、裏を返せば「大きく取れる可能性がある」ということでもあります。安く買えるチャンスも、荒れているときほど転がっている。
でも当然、逆に振れれば資産は大きく減ります。チャンスと落とし穴は同じコインの裏表で、片方だけもらうことはできない。そう考えると、投資ってどこかギャンブルに似た顔を持っているな、と思うことがあります。
じゃあどこまでリスクを取るのか。ここに正解はなくて、結局はその人の「生き方」で決まるんだと思います。慎重に積み上げたい人もいれば、思い切って張れる人もいる。どっちが偉いという話じゃない。
投資には、その人の「癖」が出る
難しい話をしたいわけじゃないんです。投資も生活も、その人がもともと持っている「癖」みたいなものがそのまま出るよね、というだけの話で。
石橋を叩く人は銘柄選びでも叩くし、決断が速い人は買うのも速い。日々のこまかい選択の積み重ねが、その人の投資スタイルを勝手に形づくっていく。だから他人のスタイルをまるごとコピーしてもたいてい続かないし、自分の癖に合ったやり方に落ち着いていくのが自然なんだと思います。
そのうえで私が思うのは、投資にもある程度の「思い切り」はいる、ということです。ただしそれは「何も考えずに賭ける」思い切りじゃなくて、自分なりに勝率を上げたうえで、最後に決断できるかという話です。
私の場合、買う前に「3段階のハードル」を置いている
銘柄を買うとき、私は最低でも3段階くらいのハードルを用意しています。全部飛び越えたものだけを、さらにもう一段吟味する感じです。
| 段階 | 見ていること | 落ちたら |
|---|---|---|
| ① スクリーニングの網 | 配当利回り・時価総額・売買のしやすさで、まず候補を機械的に絞る | 候補にも入れない |
| ② 業績と財務 | ちゃんと稼げているか、自己資本や借入のバランスは無理をしていないか | 利回りが高くても見送り |
| ③ 配当の持続性 | 配当性向は余裕があるか、過去に減配していないか、方針をどう出しているか | 「高配当だけど続かなそう」で除外 |
| 最後の吟味 | この会社を応援できるか、事業に納得できるか(結局ここは好き嫌いも入る) | 保留にして様子を見る |
ハードルの中身は、高配当株の銘柄選びの5つの基準で書いたものとだいたい同じです。最後の「好き嫌い」の部分は、銘柄選びの最後は、結局『好き嫌い』だったにまとめました。
慎重すぎると、「買わなかった損」が生まれる
ただ、ハードルをいくつ置いても、完璧な銘柄なんて見つからないんですよね。どこかしら「ここがちょっと引っかかる」というのは必ずある。
そして慎重になりすぎると、調べているうちに株価がスルスル上がって、気づいたら「もう私の買いたい値段じゃない」——という取りこぼしが起きます。魅力的な銘柄ほどこれが起きやすい。迷っている時間そのものにコストがかかっている、という感覚です。
だから私は、必要な情報をきちんと調べて、自分なりに納得できたなら、そこからはあまり粘らずに決めるようにしています。いつまでも「もう少し情報を…」とやっていると、決めないことが目的になってしまうので。
相場観・いまの私の判断
アメリカへの追随、世界のパワーバランス、異常気象——正直、今は自信を持って先を読める地合いじゃないと思っています。だからこそ「待つこと」と「決断すること」の両方を大事にしたい。荒れているときほど大きなチャンスは生まれるけれど、その反対に振れれば資産を大きく減らす。どこまで踏み込むかは、その人の生き方しだいです。私は、調べて納得できた銘柄は迷いすぎずに決める、そのかわり一発で致命傷にならない金額に抑える——というスタイルを、この不確実な時代でも続けていくつもりです。
十分に調べたうえでの失敗は、「必要経費」になる
もちろん、決めた結果として外すこともあります。買ったあとに下方修正が出たり、思っていたシナリオが崩れたり。
でも、十分に調べて、自分の判断として投資したのであれば、その失敗を丸ごと「間違いだった」と切り捨てなくてもいいのかな、と思うんです。次の判断の精度を上げるための授業料——という側面が、投資の失敗にはある。私もジャックスを損切りした一件から、「中期計画の下方修正をどれくらい重く見るか」を学びました。あれがなかったら、たぶん同じ失敗をもう一度やっています。
大事なのは、失敗しないことじゃなくて、大きな失敗を避けながら、自分なりの勝率を少しずつ上げていくこと。全勝は無理でも、致命傷を負わずに打席に立ち続けられれば、時間が味方してくれるはずだと思っています。
まとめ
- 不確実性が増えると「待つ」時間が増える。でも待ちすぎると機会損失もたまる
- ボラティリティはチャンスと落とし穴がセット。どこまで取るかは生き方しだい
- 投資にはその人の「癖」が出る。他人のスタイルより自分の癖に合うやり方を
- 私は買う前に3段階のハードル+最後の吟味を置く。そのうえで、納得したら迷いすぎずに決める
- 十分に調べたうえの失敗は「必要経費」。致命傷を避けながら勝率を上げていく
先が読めない時代だからこそ、「待つ」も「決める」もどっちも技術だなあと思います。今日もどこかで、静かに指値を置いて待っています。
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【免責事項】本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の個人の見解・実際の投資記録であり、将来の成果を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

