この記事でわかること
- 配当の権利をまたぐ前に、株価がじわじわ上がりやすい理由(配当取りの需給)
- 権利落ち後に「配当分の下げ+利益確定売り」でできる”谷”のこと
- その谷を、値上げせずに指値で待つという私のいまの動き方
- ただし「谷」と「業績悪化の下げ」は別物だという線引き
最近、保有している高配当株の株価がちょっとずつ上がってるんですよね。含み益が増えるのは素直に嬉しいんですけど、「じゃあ今買い増すか?」と聞かれると、うーん、と止まる感じです。
理由のひとつが「配当月が近いから」。9月末はたくさんの銘柄が配当の権利確定日を迎えます。この時期って、毎年けっこう決まったリズムで株価が動くので、今日はその話を整理してみます。
配当をまたぐ前は、株価が上がりやすい
配当の「権利付き最終日」までに株を持っていれば、その期の配当がもらえます。だから権利日が近づくと「配当だけ取りにいこう」という買い(いわゆる配当取り)が増えて、株価がじわっと押し上げられやすいんですよね。
指数がなんとなく重いのに、高配当株だけ妙にしっかりしている——そういう時は、この配当取りの需給が効いていることが多いです。悪いことではないんですが、「業績が評価されて上がった」のと「配当目当ての一時的な買いで上がった」のは、分けて見ておきたいところ。
権利落ち後にできる”谷”
権利付き最終日の翌営業日(権利落ち日)は、理屈のうえで配当の分だけ株価が下がってスタートします。配当利回り3%なら、ざっくり3%ぶん。
それに加えて、「配当だけ取れればよかった」という人の利益確定売りが重なることがあります。この二つが合わさると、権利落ちから数日〜数週間、株価が少し弱くなる場面が出てきます。私が狙いたいのはここなんですよね。上がったところを追いかけるより、この”谷”で拾えたら気分がいい。
だから私は、値上げせずに指値で待つ
7月にも同じような「株高で指値が刺さらない」局面がありました。その時に、指値の価格を上げずにそのまま待つと決めた話を書いたんですが、いまも基本は同じスタンスです。
株価が上がってきたからといって指値を追い上げると、自分で決めた「この利回りなら買う」というラインがなし崩しになる。それが一番こわいので、指値は動かさない。刺さらなければ刺さらないで、それは「まだ私の価格じゃなかった」というだけの話です。
いま実際に置いている買い指値も、どれも現在値より下にあります。例をいくつか挙げると:
| 銘柄 | 指値の考え方 |
|---|---|
| アイカ工業 | 利回りが設定ラインに乗る深めの押し目で。近めと深めの2本立て |
| クレスコ | すでに保有。買い増しは現在値よりだいぶ下の水準だけ |
| MS&AD | 利回り3.0%が乗るラインを上限にして、そこから下で待つ |
| 大林組 | 未保有。監視しているラインまで下がってきたら初回だけ |
金額そのものより、「利回りが自分の基準に届くかどうか」で置いているのがポイントです。だから相場が上がっている今は、ほとんど刺さらない。それでいいと思っています。
相場観・いまの私の判断
配当月が近いせいか、株価が少しずつ上がってきていて、正直いまは「買い場」とは言いづらい空気です。無理に追いかけるより、配当をまたいだあとに売られる場面を待ちたい。そこで拾えそうな銘柄があれば、しっかり取りにいきたい相場だと思っています。
「谷」と「沼」は分けて考える
ひとつ気をつけているのが、下げの中身です。
- 谷……配当落ちや一時的な利食いでの下げ。理由がはっきりしていて、業績のストーリーは変わっていない。ここは拾いにいく
- 沼……減配、下方修正、事業環境の悪化での下げ。安く見えても、それは「安くなった」んじゃなくて「価値が下がった」。ここには手を出さない
権利落ちの谷だと思って買ったら、実は決算がよくなくて下げていた——というのが一番やりたくないパターンなので、下がった時こそ「なんで下がってる?」を先に確認するようにしています。
まとめ
- 配当月前の株高は、配当取りの需給で説明がつくことが多い
- 権利落ち後は「配当分の下げ+利食い売り」で谷ができやすい
- 私はその谷を、指値を値上げせずに待つ。刺さらなければ「まだ私の価格じゃない」だけ
- ただし業績悪化の下げ(沼)には手を出さない。下げの中身を先に見る
9月末に向けて、しばらくは「待ち」の時間が続きそうです。焦って動かないのも、立派な判断ということで。
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