📋 この記事でわかること
- デンソー(6902)が何を売って、誰から稼いでいるのか
- この会社の強みと弱点
- 景気の波にどれくらい強いのか
- 村田を売ってデンソーに乗り換えた理由(実取引記録)
- 「自分ならこの会社を持ち続けられるか」という視点での評価
「株の銘柄図鑑」シリーズです。ここでは配当利回りやPERの話をする前に、まず「この会社は何をして稼いでいるのか」を掘り下げます。数字はその根拠として、要所要所で使います。
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なぜ村田を売って、デンソーにしたのか
デンソーは2026年7月に100株、単価1,850円で買いました。この資金は、同じ時期に売った村田製作所(6981)から来ています。
誤解のないように書いておくと、「村田がダメになったから売った」のではありません。村田が大きく値上がりして配当利回りが下がってきたので、より配当収入を重視できるデンソーへ資金を振り替えた、というのが実際のところです。含み益をいったん確定して、その先も配当を積み上げやすい銘柄に置き換える。私にとってはよくある入れ替えです。
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私はいま、この会社をこう見ている
トヨタグループという集中リスクについて。確かにトヨタへの依存度はリスクのひとつです。ただ、デンソーはトヨタ専属の部品メーカーではなく、世界中の自動車メーカーと取引するグローバル企業です。だから「トヨタが悪くなればデンソーも必ず悪くなる」と単純には考えていません。とはいえ、自動車産業そのものが景気・為替・関税・EV化の影響を受けるので、そこはデンソーを持つうえでのリスクとして認識しています。
EV化・車載半導体・自動運転について。ここは期待している部分です。EV化で従来のエンジン関連部品の需要が変わることには注意が要りますが、デンソーは車載半導体・電動化・熱マネジメント・ADAS・自動運転といった、次世代の車に必要な分野へ事業を広げています。私は単なる「EV関連株」としてではなく、自動車そのものが高機能化・電子化していく中で、その基盤を支える企業として見ています。
買い増しについて。基本的には買い増しを考えています。ただし今すぐというより、株価と業績を見ながら慎重に。私の場合は短期の値上がりを狙うのではなく、配当を受け取りながら長期保有するのが目的なので、株価が大きく下がって利回りが魅力的になった局面を中心に、段階的に買い増したい。「◯◯円なら必ず買う」と固定はしません。その時点の業績・配当予想・PER・PBRを見て判断します。
一言でいうと ―― 自動車の未来を支えながら、配当も育ててくれる長期保有候補。
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一言でいうと
トヨタの車の中に、必ずと言っていいほど部品が入っている自動車部品の巨人です。
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何を売っていて、誰が買っているのか
エアコン、エンジン制御、カーナビ・センサー、EV向けの電動化部品——車のあらゆるところにデンソーの部品は使われています。愛知県刈谷市に本社を置くトヨタグループの中核企業で、売上高は7兆円を超える国内最大級の自動車部品メーカーです。
買っているのは自動車メーカーです。トヨタグループ向けが売上の約5割を占めますが、ホンダやステランティス、フォードなど世界の主要メーカーにも供給しており、顧客はトヨタだけに偏っているわけではありません。
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どうやって儲けているのか
部品・素材メーカーから調達し、高度な技術で自動車部品に仕上げて自動車メーカーへ供給する、いわゆるTier1サプライヤー(自動車メーカーに直接部品を納める1次下請け)です。グローバルで187社のグループ会社を展開し、従業員数は約16万人という規模の大きさも特徴です。

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強み
- トヨタグループの中核という安定した受注基盤——長年の信頼関係に基づく取引があります
- 顧客が分散している——トヨタ向けが約5割とはいえ、ホンダやステランティス、フォードなど世界の主要メーカーにも供給しており、1社依存ではありません
- 圧倒的な事業規模——売上高7兆円超、グローバル187社という規模がもたらす研究開発力・調達力があります

弱み・リスク
- 2027年3月期は減益予想——人材投資などの先行負担や部材費増加が利益を押し下げる見込みで、2026年3月期の過去最高益から営業利益・純利益とも反落する計画です
- 自動車業界の景気循環の影響を受けやすい——新車販売台数が落ち込む局面では業績も連動しやすい構造です
- 技術トレンドへの投資負担が重い——電動化・自動運転などCASE関連の研究開発には継続的な投資が必要です
- トヨタグループへの依存度がなお高い——約5割という比率は分散が進んだとはいえ、トヨタの動向に業績が左右されやすい面が残ります
同業(自動車部品)と比較したSBI証券の企業スコアでも、収益性1.0(業界平均5.5)が突出して低く、目先の減益計画が数字にも強く表れています。
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景気に強いか、弱いか
自動車は耐久消費財なので、不況になると新車購入が先送りされやすく、景気敏感な業種だと感じています。ただし世界中に分散した顧客基盤や、修理・交換用のアフターパーツ需要もあるため、急激な業績悪化はある程度緩和される面もあります。
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配当は安心して持てそうか
PER約13.4倍(26/8/7時点)・予想配当利回り約3.84%という水準です。配当方針として「DOE(自己資本配当率)4%を目標に連続増配」を掲げており、自己資本比率62.9%という厚い財務基盤に裏付けられています。ただし2027年3月期は減益予想のため、増配ペース自体は緩やかになる可能性があります。

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今、この会社がなくなったら誰が困るか
トヨタをはじめとする世界の自動車メーカーです。部品供給が急に止まれば、自動車メーカー側の生産計画にも影響が及ぶはずです。もちろん自動車部品メーカーは他にも存在するため代替は可能ですが、長年の取引で積み上げてきた設計・供給網は簡単に置き換えられるものではないと感じます。
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何が起きたら、この会社を手放すか
2027年3月期の減益予想自体は、想定の範囲内として持ち続けるつもりです。ただ、これが1期限りで終わらず、収益性の低下(現状のSBI企業スコアで収益性1.0という数字)が2期・3期と続くようなら、自動車業界の構造変化にきちんと向き合う必要が出てきます。
もうひとつ見ているのが、DOE4%目標・連続増配という株主還元方針です。減益局面でもこの方針が維持されるかどうかは、経営の本気度を測る一つの指標だと思っています。
逆に言えば、業績が一時的に落ち込んでも、トヨタグループという受注基盤と財務基盤(自己資本比率62.9%)が崩れていなければ、慌てて売る理由にはならないと考えています。
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自分なら持ち続けられるか
規模の大きさと技術力には安心感があります。ただし自動車業界の景気循環は意識しておきたいところで、新車販売の波によって株価が上下することは織り込んだうえで持つ銘柄だと感じています。それでも、トヨタグループという基盤の強さを考えると、長期でじっくり付き合える銘柄だと思っています。
この銘柄の購入理由は、こちらの記事にも書いています。
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補足データ(2026年8月時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 予想配当利回り | 3.92% |
| PER | 約13.4倍(26/8/7時点) |
| ROE(2026年3月期実績/27年3月期予想) | 8.48%/予想7.0% |
| ROIC | 約13.7% |
| 自己資本比率 | 62.9% |
| 売上高(2026年3月期実績) | 7兆5,400億円(過去最高) |
| トヨタグループ向け売上比率 | 約5割 |
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📌 まとめ
- デンソー(6902)はトヨタグループの中核を担う、国内最大級の自動車部品メーカー
- 2026年3月期は売上高7兆5,400億円・過去最高益。ただし2027年3月期は人材投資・部材費増加で減益予想
- 自己資本比率62.9%と財務基盤は厚く、DOE4%目標で連続増配中
- 顧客はトヨタ中心だが分散も進んでおり、長期で付き合いやすい規模と基盤がある
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参考情報
デンソーの詳しい財務情報・決算資料はデンソー公式IR情報でご確認いただけます。
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本記事は情報提供・個人の記録を目的としており、特定の銘柄・商品の購入を推奨・勧誘するものではありません。掲載している数値は記事作成時点のものであり、将来にわたって同じ水準が続くことを保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

