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📋 この記事でわかること
- 「機械的に-20%で損切り」ルールを、なぜ一度設定してすぐやめたのか
- ボラティリティの高い銘柄で、損切りルールをどう考え直したか
- 決算前に指値を「事前に置いておく」判断の背景
- 実際に8月の決算でどうなったか(数字込みで公開)
高配当株がメインの私のポートフォリオの中で、フジクラ(5803)だけは毛色が違います。
配当目的じゃなく、値上がり益狙いで少額だけ振り分けている「衛星グロース枠」の銘柄。この枠だけは、いつもの高配当株の物差しが通用しません。値動きが激しいから。
今日はこの銘柄で、一度決めた損切りルールを自分で覆した話をします。
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## 7月、衛星グロース枠で100株を拾う
7月14日、フジクラを100株、@4,700円で新規に拾いました。AI・データセンター需要を背景にした光ファイバー関連という位置づけで、値上がり益を狙う枠での投資です。
高配当株と違って配当というクッションがない分、こういう銘柄には「損切りライン」をあらかじめ決めておくのがセオリーです。私も型どおり、**取得価格から-20%に達したら成行で売る逆指値**を設定しました。
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## 逆指値、一度設定するもすぐ失効
ところがこの逆指値、設定した直後に株価が急騰し、値幅制限に引っかかって失効してしまいました。
「じゃあ設定し直せばいい」で終わらせず、ここで一度立ち止まって考えました。**そもそも-20%という数字は、この銘柄に対して正しいルールなのか?**
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## 数字を洗い直す:年率ボラティリティ69.2%の意味
調べてみると、フジクラの年率ボラティリティは69.2%。私が普段扱っている高配当株(年率20%前後が多い)とは、まったく別次元の値動きの荒さでした。
さらに過去3年のデータを遡ると、-20%のドローダウン(高値からの下落)は5回発生していて、そのうち**4回は90日以内に高値を超えて回復**していました。
これが意味するのは、機械的に「-20%で損切り」を続けていたら、**本物の暴落と、ただの値動きのノイズを区別できず、ノイズの方で何度も刈られてしまう**ということです。ボラティリティが高い銘柄に、ボラティリティの低い銘柄用のルールをそのまま当てはめるのは筋が悪い。
| 比較軸 | 高配当株(通常枠) | フジクラ(衛星グロース枠) |
|---|---|---|
| 年率ボラティリティ目安 | 20%前後 | 69.2% |
| -20%ルールの機能 | 妥当(本物の悪化を捉えやすい) | 誤作動しやすい(ノイズで刈られる) |
| 適した損切り方針 | 価格ベースの機械的ライン | 決算・事業進捗を見た裁量判断 |
この分析を踏まえて、7月22日、**逆指値を再設定せず「監視型」に切り替える**ことを決めました。機械的な数字ではなく、決算の中身や事業の進捗を見ながら、自分で判断する方式です。
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## 決算前に、指値を「先に置いておく」
方針を切り替えた後、8月2日には買い増しの指値を1本、事前に発注しました。¥3,500での買い増し。
8月7日に決算発表がある予定でしたが、当日は仕事があって板に張り付いていられない。だったら**深めの押し目水準に指値を置いておいて、急落が来たら自動的に拾える状態にしておく**という判断です。取得価格から-25.5%というかなり深い水準なので、値幅制限が急変時の自然なクッションにもなります。
決算直前の3営業日で株価は+21.6%急騰していて、正直このまま指値から離れていくだけかもしれないとも思っていました。それでも「決算後にストーリーが崩れていないか確認できるまでは、買い増しを積極的に仕掛けない」という順序は守りました。
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## 8月7日、決算発表
結果はこうでした。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 売上 | 前年比 +50.1% |
| 営業利益 | 前年比 +155.1% |
| 経常利益 | 前年比 +166.8% |
| 通期営業利益計画 | 3,100億円 → 4,320億円に上方修正 |
| 当日株価 | +12.82%急騰 |
大幅な増益でした。通期の営業利益計画も4割近く上方修正。7月に感じていた「成長が横ばいになるのでは」という懸念は、この決算ではっきり解消されました。
7月に100株@4,700円で拾ったポジションは、この時点で含み益+48,500円に転換しています。
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## 相場観・今の判断について
会社の強さと株価の高さは、分けて考えています。8/7の決算で、AI・データセンター向け光ケーブル需要の強さは数字ではっきり裏付けられました。ここは素直に評価しています。ただ、決算後の急騰でその評価はすでにかなり株価に織り込まれた状態です。だから今の水準から積極的に買い増すつもりはなく、100株は保有を続けながら、大きく崩れた時だけ動く、というスタンスです。「会社は好き。でも、だからといって今いくらでも買うわけではない」――それが今のフジクラに対する感覚です。
買い増しの指値(¥3,500)は、決算後も株価がかなり上振れて離れてしまったため、当面の約定は見込みにくい状況です。それでも、崩れていない限りは慌てて取り消さず、置いたままにしています。
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## まとめ
📌 まとめ
- -20%固定の損切りルールは、ボラティリティの低い銘柄向け。高ボラ銘柄にそのまま当てはめると誤作動する
- フジクラは年率ボラ69.2%・過去の-20%下落の8割は90日以内に回復していた
- 機械的ルールから「決算・事業進捗を見て判断する」監視型へ切替
- 決算前に指値を先置きしておくことで、板に張り付けなくても押し目を拾える体制に
- 8/7決算は大幅増益・通期計画も上方修正。含み益に転換
一度決めたルールでも、その銘柄の性質に合っていなければ変えていい。むしろ変えるべきだと思っています。大事なのは「ルールを守ること」自体じゃなくて、「なぜそのルールなのか」を説明できる状態を保つことだと感じています。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・銘柄の購入・売却を勧誘するものではありません。投資にはリスクが伴います。掲載している数値・実績は個人の経験であり、将来のリターンを保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

