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投資哲学

日経平均3,297円高の日に、私が考えていたこと

📌 この記事でわかること

  • 2026年6月15日、日経平均3,297円高の背景とTACOトレードの文脈
  • 全面高の日に高配当株投資家が考えること
  • 投資が「お金」ではなく「選択肢」を与えてくれた話
  • 54歳で気づいた、長期投資の本当の意味

今日の相場、見ましたか?

日経平均が3,297円高。ほぼ全面高でした。

2026年6月15日。米国とイランの和平合意への期待が高まって、ホルムズ海峡の封鎖リスクが後退した。原油輸送の大動脈が使えるかどうか、それだけで世界の市場がここまで動くんですよね。

私のポートフォリオも、まあ上がりました。赤だった銘柄が緑になって、画面がパッと明るくなる。あの瞬間は悪くない。

ただ正直に言うと、「また来たか」という気持ちもあるんですよね。

そして今日は、もう一つ大事なことがあった日でもあります。

ここ数年、世界中が振り回されてきた

少し前の話から整理します。ここ数年の相場を眺めていると、ある「パターン」が繰り返されてきたと感じています。通称、TACOトレード

📌 TACOトレードとは

強硬な政策が発表される

市場が急落・世界中が騒ぐ

方針が軟化・撤回・修正される

市場が急騰・戻す

また同じことが繰り返される

批判するつもりはありませんし、日本国民の立場から他国の政治に口を挟むつもりもない。ただ事実として、この繰り返しに世界中の投資家が振り回されてきた感があります。

上手く乗っかれれば短期では強い動きが取れる。でも事実として、それはすぐにひっくり返ります。

今日動いたホルムズ海峡の話も、同じ文脈の上にある。

📍 ホルムズ海峡とは

中東・ペルシャ湾の出口にある幅約50kmの海峡。世界の原油輸送量の約20%が通過する「エネルギーの咽喉部」。ここが封鎖されると、世界の石油供給が一瞬で詰まる。

和平が進むのは好ましい。素直にそう思います。

ただ、何度も裏切られてきたというのも事実で。今日の3,297円高も、その歴史の延長線上にある。だから私は今日の急騰を見ながら、喜びつつも、逆説的にちょっと身構えています。

相場に対して、今日やったこと

結論を言うと、何もしていません。買い増しもしていないし、利益確定もしていない。ただ画面を見ていた。

全面高の日の思考フロー

  • 上がっているから買う → 高値掴みリスクあり ❌
  • 上がっているから売る → 保有理由(配当)が消えていない ❌
  • じゃあ何をするか → 何もしない ✅

でも今日は、相場以外のことで「何かをした」日でもありました。

今日、職場を辞めることを決めた

54歳です。

自分の中に、どうしても譲れない一線がありました。その一線を越えてくる環境に、これ以上いる理由を見つけられなかった。完全に退職することを、今日決めてきました。

心配がないかといえば、嘘になります。次はどうする、収入はどうなる、この年齢で、という声が頭の中をぐるぐるする。54歳という数字は、正直なところ重かった。

動いたら、スカウトが来た

ただ、動いてみたんですよね。求人サイトに登録して、積極的に動いてみた。するとスカウトが、続々と来ました。

54歳で諦めかけていた私に、「来てください」という声が来た。それが思いのほか、勇気をくれました。

年齢で自分の可能性を諦めていたのは、自分自身だったかもしれない。

私が選択できた理由

振り返ると、今日の決断を支えてくれたものが二つありました。

投資という仕組み
長年積み上げてきた
配当と資産が
「お金の不安」を
和らげてくれた
市場が教えてくれた価値
動いたら来たスカウトが
「年齢への不安」を
和らげてくれた

二つが揃って、初めて動けた気がします。どちらか一方だけでは、足りなかったかもしれない。両方あって、初めて「選べた」。

「選べる自分でいること」が投資の本当の意味だった

正直に言います。投資を始めたとき、目的は「お金を増やすこと」でした。でも今日気づいたことがあります。

投資が私に与えてくれたのは、お金そのものじゃなかった。「選べる自分でいること」だったんだと思います。

持ってる持ってないにかかわらず、選択できたことを今は嬉しく思えています。

資産の多い少ないじゃない。この状況で、自分を大切に扱う選択ができた。それが嬉しかった。これが投資の本当の意味だったのかもしれない、と今日初めて腑に落ちた気がしています。

長期で見れば、相場も人生も「ノイズ」がある

相場は今日3,297円上がりました。TACOトレードに振り回されながら、ホルムズ海峡に一喜一憂しながら。でも長期で見れば、このボラティリティはただのノイズです。

人生も同じだと思いました。理不尽な環境、54歳という年齢への不安、次への見えない道——どれも今この瞬間は大きく見える。でも長期の軸を持っていれば、きっとただのノイズになる日が来る。

相場に対して「何もしない」を選べたのも、人生に対して「動く」を選べたのも、根っこは同じところにある気がしています。揺れに動じない、長期の軸。投資を続けてきた10年以上が、それを作ってくれていたのかもしれない。

まとめ

  • 2026年6月15日、日経平均3,297円高。TACOトレードの延長線上にある急騰
  • 全面高でも相場では何もしなかった。長期投資家の「正解の動き方」
  • 同じ日、54歳で職場への退職を決意した
  • 投資という仕組みが「お金の不安」を、スカウトが「年齢の不安」を和らげてくれた
  • 投資が与えてくれたのはお金ではなく「選べる自分でいること」だった
  • 長期の軸があれば、相場のボラティリティも人生の揺れも、ノイズになる

今日の急騰が長続きするかどうか、私にはわかりません。次の仕事がどうなるかも、まだわかりません。

ただ、どちらも長期で見れば、きっと大丈夫だと思えています。それが投資を続けてきた、一番大きな収穫かもしれません。


【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任で行ってください。