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入門・体験談

コアウィーブ・ショックの日、日経平均は3,318円下がった。フジクラ保有者の私は何をしたか

コアウィーブ・ショックの日、私は何をしたか|日経平均-3,318円(-4.90%)を整理

📋 この記事でわかること

  • 「コアウィーブ・ショック」って、結局なにが起きたの?
  • なぜ米国の一社の話で、日経平均が3,318円も下がったのか
  • フジクラを持っている私が、あの日にしたこと・しなかったこと

こんにちは、投資家ケンです。

10月15日の朝、画面を開いたら日経平均が真っ赤でした。

終値は64,425.95円。前日比でマイナス3,318円(-4.90%)です。

検索の世界でも、「株価暴落」「ブラックマンデー」といった言葉が急に増えています(Googleトレンドの急上昇ワード・10月19日時点)。

「暴落」って、実際どのくらいの下げのことなんでしょう。

で、原因を探すと出てくるのが「コアウィーブ」。

……聞いたことない会社なんですよね、正直。

なので今日は、私が自分の頭を整理するために調べたことを、そのまま共有します。

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コアウィーブって、どんな会社?

ざっくり言うと、AI用の半導体をずらっと並べたデータセンターを、AIを作る会社に貸している会社です。

「ネオクラウド」と呼ばれる新しいタイプのクラウド事業者の、先駆け的な存在だそうです。

イメージで言うと、高性能な工作機械を大量に買い込んで、「時間貸し」している町工場みたいな感じ。

機械(AI半導体)はめちゃくちゃ高い。だから買うために借金をする。借金の返済は、貸し出しの売上で。

この仕組みが回っているうちは問題ないんですが、「借金の信用」が揺らいだ瞬間に、一気に注目されます。

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10月14日〜15日、何が起きた?

順番に並べると、こうなります。

日付 出来事
10/12 ブロードコムのCEOが、AI投資をギャンブルにたとえた
10/14 米国の9月の物価(コアCPI)が予想より強く出る。利上げ観測が少し強まる
10/14 コアウィーブの社債が急落。2032年満期(利率9.625%)の社債の利回りが15%台に。価格は額面1ドルに対して77セント台まで下がった
10/14 コアウィーブ株は約15%安(終値65.78ドル)。米ハイテク株も売られ、ナスダックは一時2%安
10/15 日経平均が3,318円安(-4.90%)、64,425.95円。6万5,000円を割り、9/17以来の安値水準
10/15〜16 エヌビディアのフアンCEOが「楽観している」と発言(資金調達のコストは下がっている、とも)。コアウィーブ株は一時反発したが、翌日には11%超の下落で、年初来安値に迫った
10/16 日経平均は898円高の65,324円。7営業日ぶりの反発

ポイントは、社債の価格です。

額面1ドルのものが80セントを割ると、市場では「かなり心配されている状態」の目安とされているそうです。株の下落より、こっちのほうが「お金を貸している人が不安になっている」サインとして重く受け止められました。

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エヌビディアは、この話のどこに出てくる?

ニュースを読むと、必ずと言っていいほど名前が出てくるのがエヌビディアです。

エヌビディアは、AI用の半導体(GPU)をつくっている世界的な大手。コアウィーブから見ると、「機械を買っている相手」です。

ここまでは普通の取引先なんですが、ややこしいのは、エヌビディアがコアウィーブの株主でもあること。

  • 株式の出資:比率は約10%で、第2位の株主。今年1月にも、約2,300万株(1株87.20ドル・約20億ドル)を追加で買った
  • 買い取りの約束:コアウィーブのクラウド容量が売れ残ったとき、エヌビディアが上限63億ドル、2032年まで買い取る(一定の条件つき)

よく「エヌビディアがコアウィーブにお金を貸している」と言われますが、私が調べた範囲では、融資をした、という記述は見つかりませんでした。正確には、「出資」と「売れ残りを買い取る約束」です。コアウィーブの借金は、社債など別のところから集めたものです。

この買い取りの約束も、エヌビディアが借金を丸ごと肩代わりする「無条件の保証」とは整理されていません。ただ、最後に受け止める役を担っているのは確かです。

たとえるなら、工作機械メーカーが、取引先の町工場に出資していて、その町工場が借金をして、そのメーカーの機械を買っているような形です。

これを市場では「循環的な取引」と呼ぶ人がいて、前から話題になっていました。

この見方については、エヌビディア側は反論しています。フアンCEOは10月15日のインタビューで、コアウィーブの先行きを「楽観している」と話し、エヌビディアが資金面で支える(救済する)必要はないという趣旨の説明もしています。

で、市場の反応が面白かったんです。

この発言で、コアウィーブ株は終値で約6%上がりました。ところが翌日には、11%超の下落。「大手の社長が大丈夫と言っても、安心しきれなかった」という見方もできそうです。

数字を見ると、気持ちはわかります。報道では、コアウィーブの負債は約520億ドル。株式の時価総額(約350億ドル)を上回っています。

ちなみにフアンCEOは10月16日にも、AI関連株の下落について「いずれ過ぎ去る」という趣旨の発言をしたと報じられています。

エヌビディア自身にとっての懸念は?

半導体のリーダー銘柄であるエヌビディアにとっても、今回は無視できない出来事でした。

  • 株価:10月14日、コアウィーブが約15%下げた日に、エヌビディアも約3%下落(約221ドル)
  • 出資の含み損:1月に87.20ドルで買い増した分は、コアウィーブ株が66ドル前後の水準で約24%のマイナス。保有株全体(約4,720万株)の評価額は約31億ドルと報じられています
  • 売上への影響は限定的との見方:コアウィーブの今年上半期の設備投資(約141億ドル)が仮に全額エヌビディアに向かっても、エヌビディアの売上(約1,780億ドル)の8%未満、という試算があります

数字だけ見ると「致命的な額ではない」。でも気になるのは、お金を貸す側(債券の投資家)が慎重になると、AIデータセンターの新設が減り、エヌビディアへの注文にも響くかもしれないという連鎖です。ここは、今後の決算で見ていきたいところです。

※10月15日のエヌビディア自身の終値・変動率は、今回の調査では確認できていません。

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なぜ、日本株まで下がったの?

ここが一番、私が知りたかったところです。

つなげてみると、こういう順番でした。

①コアウィーブの社債が急落 「借金の信用」への不安 ▼ ②米国でAI・ハイテク株が売られる 物価の上振れも重なる ▼ ③日本のAI・半導体関連が売られる 信用買いの損切りも出た ▼ ④日経平均 -3,318円(-4.90%) 値上がり銘柄も500超あった

日経平均って、AI・半導体関連の値がさ株の影響が大きいんですよね。

だから、「AIの会社の財務が心配」→「AI関連をいったん降りる」が起きると、指数が大きく動きます。

実際、市場関係者のコメントでは「投資家のポジションがAI・半導体に偏っていた」という見方が出ていました。13日時点で信用買い残が約9,679億円あったので、損切りが損切りを呼ぶ形になった面もあるようです。

ちなみに、この日の東証プライムは全面安ではなく、値上がり銘柄も500を超えていたそうです。

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「暴落」って、どのくらい?ブラックマンデーと並べてみた

今日10月19日は、ブラックマンデーの日です。1987年10月19日、NYダウは1日で約22.6%(508ドル)下がりました。翌20日の日経平均も14.9%(3,836円)安。日経平均の14.9%は、いまも1日の下落率の最大記録として残っています。

それに比べて、10月15日の日経平均は−4.90%でした。

表にすると、こうなります。

日 指数 1日の下落率
1987/10/19 NYダウ 約−22.6%
1987/10/20 日経平均 −14.9%
2026/10/15 日経平均 −4.90%

下げの大きさだけなら、別の規模の話です。ただ、あの日の画面が真っ赤だったのも本当で、「暴落」という言葉を使いたくなる気持ちはわかります。

私が数字で見ておきたいのは、下げたあとです。10月16日の日経平均は+898円(約+1.4%)で、7営業日ぶりに戻しました。1日の下げ幅より、その後の動きのほうが、状況を教えてくれると思っています。

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「AIは終わり」なのか?

ここは、慎重に見たいところです。

同じ10月15日に発表されたTSMCの7〜9月期決算は、売上高・純利益とも市場予想を上回り、設備投資の見通しも維持されました。

つまり、少なくともこの時点では「AI投資が止まった」という数字は出ていません。

一方で、コアウィーブが借金で設備を増やしてきたこと、エヌビディアが株主であり取引先でもあるという「ぐるぐる」した関係が話題になったことは、事実としてあります。

「全部ダメ」でも「全部大丈夫」でもなく、これから出てくるAI関連企業の決算を見て判断する局面。私はそう受け止めています。

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私はフジクラを持っています。あの日、何をしたか

ここからは、私の話です。

私は衛星グロース枠として、フジクラ(5803)を100株、7月に4,700円で買っています。AI・データセンター向けの光ケーブルが強みの会社です。

10月15日、フジクラの終値は4,540円。前日比でおよそ-12.7%でした。同じ電線の古河電工も、約-13%。

※この日のフジクラ自身に、個別の悪材料の報道は確認できていません。AI関連という「くくり」で一緒に売られた、という見方をしています。

で、この日にやったことは1つだけです。

  • フジクラの買い増しの指値を1本置きました(100株・3,900円・期限11月6日)

やらなかったことは、こちら。

  • 成り行きで買い向かう(刺さるナイフは触らない)
  • 慌てて売る(フジクラは「監視型」で、逆指値は置いていません)

理由は、フジクラは1日で10%以上動くのが珍しくない株だからです。値動きが大きい株で、決まったルールの損切りをすると、ただのノイズで刈られやすい。だから「決算の中身を見て、自分で判断する」と決めています。

詳しい経緯は、こちらの記事に書いています。

🐶 ケンの一言(あの日、実際どう感じたか)

コアウィーブの下落をきっかけに、AI関連株から他のセクターへの資金移動、いわゆるセクターローテーションが始まりつつあると見ています。今後の動向を冷静に見極めながら、優良企業の株価下落を新たな買いのチャンスとして捉えられればと思います。

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今日の持ち帰り

  • 下がった日は、「何が起きたか」を順番に並べると、少し落ち着く
  • 米国の一社の信用不安が、日本の指数まで動かすことがある(AI・半導体への偏りが背景)
  • エヌビディアは「取引先」であり「株主」でもある。大手の社長が「大丈夫」と言っても、市場はすぐには落ち着かなかった
  • 「全部ダメ」と決めつけず、次に出る決算(メタ、国内のAI関連)を見てから判断する
  • 値動きの荒い株は、売買ルールを下がる前に決めておく
  • 「暴落」という言葉に引っ張られず、下落率とそのあとの動きを数字で見る

📌 まとめ

コアウィーブ・ショックは「AI全体の終わり」ではなく、「借金で成長してきた会社への信用不安」が、AIに偏っていた市場に火をつけた出来事でした。あの日の私は、成り行きで動かず、指値を1本だけ置いて、決算を待つことにしました。

来週はメタの決算、10月27〜28日はFOMC、10月29〜30日は日銀会合です。このあたりで、AI関連の空気がまた変わるかもしれません。

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参考にした情報

  • ピクテ・ジャパン「コアウィーブ・ショック 日経平均急落後の展開は?」(2026/10/16)
  • 楽天証券「日経平均大幅安、コアウィーブ社債急落で信用不安」
  • 外為どっとコム「来週の日経平均見通し(10/19〜10/23)」(2026/10/16)
  • 日本経済新聞「米コアウィーブ社債急落、テック株売りに拍車」
  • Forbes JAPAN「コアウィーブの株価が11%超下落、エヌビディアCEOの「楽観」発言から一転」(2026/10/16)
  • Bloomberg「コアウィーブ『日々強く』-エヌビディアCEO、財務健全性を擁護」(2026/10/15)
  • 日経平均プロファイル「1980年代:ブラックマンデーからバブルへ」(日本経済新聞社)
  • 大和証券「金融・証券用語解説:ブラックマンデー」
  • The Motley Fool「Lenders Are Getting Nervous About CoreWeave. I’d Still Buy Nvidia Stock.」(2026/10/15)
  • ※エヌビディアの出資比率(約10%)・追加出資(今年1月・約2,300万株)・容量購入契約(上限63億ドル・2032年まで)・エヌビディア株の下落率・コアウィーブの負債(約520億ドル)は報道ベースの二次情報です。契約の締結時期は報道により2023年・2025年9月と食い違うため本文では触れていません。
  • ※コアウィーブの株価終値(65.78ドル)は報道ベースの二次情報です。

【免責事項】本記事は個人の投資記録・感想であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は報道・公開情報に基づき、正確性には注意していますが、投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。